売上の計上時期(売上計上基準)
「売上の計上時期」とは、いつの時点で、売上に計上するかということです。
いつ売上にするかです。
売上が計上されるということは、その時点で、提供した商品の所有権が得意先に移動することです。
売上の計上の時期をいつにするかは、取引上非常に重要です。
売上を計上する日付は、通常は、「商品を引き渡したとき」とされていますが、業種や取引形態によって考え方が異なるため、いくつかの基準があります。
「売上計上基準」と呼んでいます。
自社の実情にあった基準を選択して、継続して適用します。
次のような、「売上計上基準」があります。
売上計上基準 | 売上計上日 | 内容 |
出荷基準 | 出荷した日 | 継続的に定型商品を出荷する物販業で多く採用されています。 |
納品基準 | 納品した日 引き渡した日 |
一般的な考え方です。 |
検収基準 | 得意先が検収した日 | 商品の品質を重視する場合に採用される方法です。 |
役務提供完了基準 | 役務提供完了日 | サービス業などを提供する場合は、サービスの提供が完了した時点で計上します。 継続的にサービスを提供する場合は、期間を区切って期間(1ヶ月など)が終了した時点で売上を計上します。 |
●建設業や、土地、建物販売業の場合では、次のような「売上計上基準」が適用されます。 | ||
工事完成基準 | 工事が完成したとき | 工事が完成し、引渡しを完了した時点で、計上します。 |
工事進行基準 | 工事の進捗度に応じて | 決算の日に、工事の進捗度に応じて、工事の売上を計上します。 |
●「出荷管理」の関連ページです。
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